こんにちは。久しぶりにブログを書きます。
前回の投稿から約300日が経とうとしています。
それでも書く意志がメキメキっと出て来たのは、推しメンのおかげでした。
先日公開された「無言の宇宙」のMV。
センターを務めるのは渡邉理佐。
楽曲の良さはもちろん、MVも印象的だったので、自分なりにMVの考察をしていきたいと思っています。
まずこのMVは、生きることと死ぬことの二面性を白と黒で表現していると思います。
白い衣装を着ている渡邉理佐は生死を彷徨っていて、黒い着物を着ている他のメンバーは、天国からの使いではないかと考えられます。(私服姿のメンバーとは切り離して考えます。)
ダンスにも盆踊りのような雰囲気が見受けられます。(盆踊りは精霊を迎えたり、送り出したりする儀式であったと云われています。)
このような考察をしたのには、2つの理由があります。
1つ目に、渡邉理佐だけはずっと1人の描写であること。
2つ目に、花火を渡邉理佐が"1人で"見ている描写が差し込まれていること。
1つ目の理由は、「他のメンバーは待ち合わせをしていて、2〜4人のグループでいる描写がある」と逆説的に考えることも出来ます。
もし待ち合わせの約束を立てたいなら、電話やLINEをすればいいだけ。
でも、生死を彷徨っていたら、そんな方法は使えません。だからこそ、1人で街中を不安げに歩いているようなシーンがMVの冒頭で流れるのだと思います。
2つ目の理由となる花火のシーン。
皆さんは花火の花言葉を知っていますでしょうか。
花火の花言葉は「口実」で、何となく想像がつく人も多いと思います。
ただ、口実ということは、何か理由をつけて"誰か"と約束を交わすということです。
この曲の歌詞から考えると、その"誰か"はとても大切な人であることが伺えます。
けれども、実際には"1人"で花火を見ている。渡邉理佐の表情は憂いを帯びているようにも見え、大切な人との約束は果たされなかったのだと分かります。
何故果たされなかったのか?と考えると、やはり生死を彷徨っているからというのが他のシーンからも読み取れると思います。
この2つの理由はどちらも悲しく捉えられてしまう可能性がありますが、この歌詞が「死」というものの暗さに光を当てて、ネガティブさを和らげているような気がします。
誰かに何かを打ち明けようとするより
黙ったままでいた方がいい
表情の中の宇宙には
意味を持って輝く星がある
その光を読み取ってほしくて
情熱的に何度アプローチされても
動かぬものは動かないだろう
話さなくていいんだ
君が (君が) 僕を (僕を)
理解する日まで
残された人にとって空を見上げることは、相手のことを想ったり、表情が見たいと願っているからしてしまうことだと思うんです。
星は、遥か頭上から残された人を見守り、輝きを放つ。言葉は無くとも、お互いに通ずるものが2人を繋ぎ、距離を超えて形作られる宇宙。そんな中で、ゆっくりと、現実に向き合えば良い。
そんな風に感じられる気がします。
ここまで考察してきましたが、このMVが伝えたい事は「人の大切さ」ではないでしょうか。
愛というものを拡大解釈してしまえば「友情」というものに繋がると思うんです。
同じ時間を共有したり、語り合ったりする中で、理由は無くとも「好き」になる…
なんてことは起こりうることだと思います。
そんな仲になっていく中で、言葉が無くとも、瞼を閉じても、安心できて、何かが通じ合う世界が生まれるはずです。
ここまで書いてきましたが、あともう少しだけ書かせて下さい。
欅坂46から現在の櫻坂46に至るまで、紛れもなく中心メンバーとして活動してきた彼女がセンターに立つ楽曲のMVを見ることが出来て、とてもとても嬉しいです。
彼女が持つ優しさ、温かさがこのMVには溢れています。
この曲が、このMVが沢山の人に届くのを願っています!
ではここら辺で。見ていただきありがとうございました!